詩 夢の中なら 桜の香りをつけた酒だと 差し出されたものを買い 世にもやわらかい 羽根布団なるものを買い 蒼白い炎を吹くライターを買い 酔いに任せて夢の中でいまだ続く 六時間目の学校を焼く 2022.10.15 詩
詩 先達たち 多くの血と息が わたしの戸口の前を 通り過ぎて行った 曲がり角の手前で 多くの血と息は ひとつの点に吸われて 見えなくなってしまったが わたしの耳には嵐が聞こえ ひとつしかない部屋には 鉄の匂いが充ちていく 2022.10.05 詩