先達たち 詩 2022.10.05 多くの血と息が わたしの戸口の前を 通り過ぎて行った 曲がり角の手前で 多くの血と息は ひとつの点に吸われて 見えなくなってしまったが わたしの耳には嵐が聞こえ ひとつしかない部屋には 鉄の匂いが充ちていく
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